高杜 一榮の世界

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モノローグ(姓名判断教室)

20210430金曜日

和歌山の殺人事件の中で行われた不幸な思い違いを論じてみたい。この事件はお互いの誤解からよじれてお互いが不幸になったということに尽きる。資産家の野崎幸助氏は、美形が好きだった。一方の女性はお金が好きだった。野崎氏は美形を好きだが、本当に愛することを知らなかった。一方の彼女は異性を好きになれるが愛することを知らなかった。つまりお互い勘違いをしていたことになる。金を愛するが女性を愛することを出来なかった。唯一お金で女性を縛ることは出来た。それが愛だと勘違いしたのかもしれない。つまり一方は本当に惚れきることができない未成熟な愛しか持ち合わせていなかった。愛を語る前にお金で釣ることしかできなかった。それが自分の運命を狂わせることに気が付かなかった。彼女の方は男性を愛することにはまだ熟していなかった。お金に眼が眩んでしまい、お金があれば取り合えず一緒にいることには耐えられた。この二人の未成熟な愛の関係は金でとりあえず成り立ったが、ほとんど紙で出来た人形の触れ合いのように、弱弱しくなおかつまっすぐ歩けない歩調で「愛」を演じるだけになっていた。一方は金があるから女は逃げないと思い込み、一方は愛している振りをするだけで時間を稼ごうと思った、のではなかったか?ともかく真剣さの出所がきちんとした「心」から出発していない愛なっていたので、不格好だった。まるで昨日歩き方を習ったばかりのニンゲンのようにみっともなくなってしまう。それは愛をきちんと習って来なかったニンゲンの形をした奇形としか言えない。誰も気が付かないうちに奇形は動き出し、破局に向かって一直線だった。ここで彼女が子でも身籠っていたら、またそれはそれで新しい舞台が在ったはずだ。そうならなかったのは良かったのかも知れない。しかし誰か二人をきちんとした結婚へと誘うことが出来たかもしれない。それを思うと哀しい。
姓名判断(本日はお休み)
2021年04月29日 15:48