高杜 一榮の世界

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024s

モノローグ

20200117金曜日

最近ある場所でエレベーターに乗ったら、出口に近い場所に立っていた男性の視線を感じた。怒りの顔だった。何故怒っているのか分かった。自身がエレベーターの階数のボタンに手を伸ばして押そうとしたことが原因だったらしい、つまりエレベーターの操作をするボックス(階の数字を押す面)を触ろうとしたことが原因だった。どういうわけか、その機械の前に立つと自分で操作することに余計な神経が働くようだ。例えば運転をしていて、そばでそうじゃないよこうだよ、とハンドルに手を伸ばすのに似ている。自分が操作しているのに他から手が出て自分が邪魔だと言われると誰でも怒るかもしれない。男性と女性と比べるとおそらく男性側がこの種の主導権を持ちたがるかもしれない。主導権は結構人間世界では重要な計測機能があるようだ。女性は主導権とは無縁であったが、戦後それが急速に女性側に増加してきているらしい。そのため主導権を奪われてしまう場面が多くなると、男性はこめかみに怒りの印を浮かべる。女性は長い間主導権なしで来たので、奪われてもそれほど逆上しない。ところが日頃主導権をより多く奪ってきた男性側は女性との比較判断の瞬間に敏感に反応する。それは能力のない特別才能のない人ほど、主導権に対する感性が研ぎ澄まされている。つまりエレベーターのあの階数ボタンを操作する際に、女性がそばでしゃしゃりでると、こめかみに青筋が立つ人もいる。女性は長い間下の地位にいたので、それほど主導権に目くじらを立てない。かえって目立たない地位にいた方が楽と最初から出過ぎた行動に出ない。良く考えると令和は男女差の大いなる改革の時代になりつつあるのかもしれない。
2020年01月17日 17:28