高杜 一榮の世界

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モノローグ

20191215日曜日

友人のご主人が亡くなったというお知らせをいただいた。年末になるとこの種のお知らせが多い。その葉書には何が原因で亡くなったのか、病名も原因も書いてなかった。おそらくかなり複雑なストーリーがあるのかもしれない。だが思い出すのは彼女のこと。今よりも若かったわたしは二人のなれそめを知らないが同じ職場で働いたこともあるので、ご主人のことを知っていた。そのため病名を伺うこともしなければならない、が何かが胸の中でそのための電話を留められている。つまり友人の配偶者の亡くなったことを知りながらその一連のストーリーを伺うのをためらっている。何故なら自身は最近あたかも仙人か世捨て人か何かにすでになっているような気になり、世間の通常の礼儀やしきたりに背を向けていても許されると勘違いしているらしい。元々葬式や結婚式や何かの集いなどに積極的に参加しない傾向にある。「人嫌い?」とも違う。自身は人が大好き。犬や猫が好きと同じに人間が好き。しかし人間は犬や猫と違い結構気を使う。猫なら窓から入ってきて、黙って布団の上にゴロンと寝て、ムクッと突然起きてPF(ペットフード)を求め、食べたらすぐ外に出かけるのを習慣にしている猫のナツキとは異なり、それなりに対応しなければならない。それが難しい。だからそーいう意味においては、気を使わないで済む猫が好き。というわけでニンゲン好きだけど、フツーの人間との暮らしは面倒なので、あまり付き合わない傾向にある。というわけでご主人を亡くしたばかりの友人に何を言うべきかを考えつつ時間だけが過ぎて行く。さりげなく小さな花を買ってお訪ねするのも一案、仙人もしくは世捨て人らしい訪問をしてみたいと願っている。「それって何?」とおそらく、日本人としてまっすぐに正しい道をきちんと歩いていらした友人からは厳しい言葉がありそう。
2019年12月15日 19:15