高杜 一榮の世界

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0253s

モノローグ

20191118月曜日

 

どういうわけか小学生ぐらいで語学マニアの基になる環境にいたらしい。当時隣の建物に4歳か5歳程度のアメリカ人の女の子で、父親がパイロットの家族が住んでいた。その当時英語もわからないのにその女の子と付き合っていた。毎朝雨戸を叩き、「アケテヨー」とたどたどしい日本語で彼女は叫ぶ。彼女の名はジミリュウという。当時高校生くらいだった兄が雨戸を開けてくれると、女の子はパーっとわたしの布団の中に潜り込んでくる。キャッキャッと笑いながら戯れて二人で外に行き庭で遊ぶ。今はないが六本木に家があったころの出来事だ。ジミリュウは金髪で可愛い幼児である。わたしは三つほど上だったと思う。ジミリュウとの付き合いで外国語に興味が出て、それ以来新しい外国語を習いたいという夢を抱いた。その癖が未だに残っていて、テレビを見ていると韓国ドラマを見て字幕の意味と発音を耳で聞くという習慣がついている。びょーきともいうべきもので、以後ドイツ語で一から百まで数える習慣ができ、お湯につかっているい時はかならず熱いお湯の中でドイツ語で数を数えていた。「アイン、ツバイ、ドライ」と百まで数える。たまに韓国のドラマをテレビでみて、音声を韓国語にテレビを切り替えて、ただ聞いているだけだが、それが楽しい。幼い時のジミリュウとの思い出の影響かもしれない。そのうちアラビア語かまたは北欧の国のスエーデンやアジアのインドネシア語まで手を伸ばそうという気があるからビョーキかも。ジミリュウはある日突然いなくなった。どうやら仲良くなったわたしとジミリュウの仲を心配した彼女の父母が黙って日本を発つことにしたようだ。おそらくアメリカのどこかに生きているはずのジミリュウに会いたい。

 
2019年11月18日 09:40