高杜 一榮の世界

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モノローグ

20190329金曜日

久しぶりにモノローグのエッセイを書く。これまで自分の家の屋根の修理や師匠の葬儀などで多忙。すこぶる長い間、時間がなかった。ところで師匠は作家を育てる神様という噂があった。テレビでも有名な西村京太郎氏のデビューを担当したという名物的な存在であった師匠は脳梗塞など複数の病気で入院し、他界。自身は当面ショック状態から立ち上がれないような有様。というか頭を鋭い刃物で輪切りされたような具合。これからどうするのか?今日何を食べるのか?どう生きて行くのか?全く脳が動き出さない。あたかも宇宙に脳の機能を飛ばされたかのようだ。宇宙に飛ばされた脳ミソを取り戻しにいかねばならない。救いになっているのは、わたしにはナツキという猫がいること。一緒に暮らすようになって半年ほど経つ。この猫があまりにも懐くのが速かったので、ナツキと名付けた。二日間続けて遊びに来た彼女(わたしと同じメスです)にご馳走をしてあげたら、三日目に「わたしここで暮らします」とでもいうかのように、わたしの布団の上で眠った。彼女は今ではわたしの家族です。ナツキはわたしと共に眠り、わたしと共に起きる。ただし睡眠時間は彼女のほうが長い。眠っている彼女を見るとあまりに可愛いので、むっくり起きた時に「一緒に死のうね」と囁いたことがある。その時彼女の眼は冷たかった。その後外に出て行った。危険を感じたのかも知れない。ともあれ彼女がわたしの理性を管理している。素晴らしい能力のある猫だ。
2019年03月29日 19:46